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キンコン西野 Voicyおすすめ「オンラインサロン」とは?
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西野亮廣エンタメ研究所「Voicy」

「どうも、キングコングの西野亮廣です。お笑い芸人をしたり絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン西野亮廣エンタメ研究所の運営をしたりしています。」
このお決まりのセリフを毎朝聴いているあなたへ向けて書いています。
はじめまして。
僕は2019年の1月より、オンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」に入会しているフラシカと申します。
岩手に住み、普段は工場勤務をしています。
その傍らでブログ運営に繋がる学びや、実際にそれを収益化する為のアフィリエイト広告の勉強をしています。
人生に迷い悩んでいた頃、西野さんのオンラインサロンに出会い入会しました。
今は自分のいる場所から実践的なビジネスのこと、そして何よりも仕事に対する「姿勢」をオンラインサロンから学んでいます。

Voicyについて
Voicyは毎朝出勤時に試聴しています。
「おはようございます」ツイートと一緒に、その日の放送の感想を呟くのが日課です。
最近本数も増えて検索もしづらいなと感じ、今回Voicyの放送をオンラインサロンでまとめてみました。
オンラインサロンのみなさんや、最近Voicyを聴き始めた方に向けてお役に立てれば幸いです。
調べて改めて気付きましたが、Voicyはほぼ毎日更新されています。
西野さんの仕事の内容はこちらの回で聴けます。
西野さんには土曜日も日曜日もないんですね。
本当に頭が下がります。

Voicy最近聞き始めた人へ
2019年9月26日から配信スタート。
西野さんのVoicyでは普遍的なお仕事の話をメインに毎朝7時に配信しています。
- 「未来について」
- 「お金について」
- 「仕事の向き合い方について」
- 「広告・マーケティングについて」
その他メディアでもVoicyの内容を確認することができます。(Voicyの情報をコピペ)
特にオススメはYoutube!
Youtubeでは不定期で西野さんのライブ配信がアップされます。
アーカイブに残らないことが多いのでレアです。
普段Voicyしか聴いていなかった人はYoutubeの登録もオススメします。
Youtubeについての詳しい話はこちらの回で聴けます。
109.Voicyの音源をYouTubeにアップして変化したこと
個人スポンサー
西野さんのVoicyは個人スポンサーで提供されています。
興味のある方はこちらから→煙突屋
個人スポンサーについての説明はこちらの回で聴けます。
西野亮廣エンタメ研究所「オンラインサロン」

Facebook以外
補足
コロナの3ヶ月で2万人以上入会者が増えました。
喜ばしいことではありますが、不安や勢いで入会してしまい、何をどうすればいいかわからない状態の人も多い気がします。
オンラインサロンは入会したからといって特別何かをしてくれる場所ではありません。
自分がどう動くかです。
オンラインサロン入会前には、まずはVoicyの内容をひと通り試聴することをオススメします。
この話もっと知りたい、実際に何が行われているのか興味がある。
それを自分の活動に転用できると考えられる人は是非オンラインサロンへ入会しましょう!
そう言う意味でもVoicyはオンラインサロンへの一つの目安なるコンテンツです。
西野亮廣Voicyアーカイブ一覧
西野亮廣エンタメ研究所「Voicy」の内容を「オンラインサロン」でまとめました。
各タイトルにリンクを貼っているので、そこからVoicyの音声へ飛べます。
西野さんは2017年に「革命のファンファーレ」というお金と広告についての書籍を出版しました。
今読んでも全く古くない、ビジネス書初心者にも読みやすい名著です。
Voicyの内容はこの本をベースに、さらに本には書ききれなかった細かな視点で広告について教えてくれています。
なのであえて1冊のビジネス本を読んでる感じを味わえるように、長いですが1記事にすべての内容を詰め込みました。
文章はVoicyの内容を文字起こしして読みやすいように編集してあります。
音声・文字、お好きな方でお楽しみください。
では、西野亮廣が語る広告とオンラインサロンの話です。
オンラインサロンとは?

西野のオンラインサロンは何をしてるの?
オンラインサロンって、最近よく耳にするようになりましたし、このvoicyでも何度かお話させていただいているんですけど、「そもそもオンラインサロンの中で何をしてるの?」って思ってる方もいらっしゃると思うんですね。
僕のサロンでは、「オンラインサロン入会希望者説明会」みたいなことを一切やっていないので、「ちゃんとお話しなきゃいけないな」と思って、こういう機会を作らせていただきました。
まずシンプルにですね、『西野亮廣エンタメ研究所』では、僕が毎朝、記事を投稿しています。ツイッターとかで評判見て頂いたらいいと思うんですけど、本気の記事です。茶を濁したような記事ではなくて、毎記事、ちゃんとビジネス書にそのまま載せても恥ずかしくない。それどころか、ビジネス書よりも、もっともっと先に進んだような内容を書いています。
この『本気の記事』に全精力を注いでいます。僕がいちばん力を入れている仕事はここって言っても過言ではないぐらいですね。
毎朝、だいたい数千文字の記事をサロンで投稿しています。基本的には、メルマガですね。これが月額1000円で読める。
ここにオプションでサロンメンバー限定の飲み会があったり、たとえば今日だったら、みんなで展示をみにいく。
いま、僕、佐賀に来ているんですけど。チームラボの展示を見に、急遽、神戸から飛んできたんです。それで、神戸から佐賀に行くまでの間に、サロンのみんなに「今から佐賀行くぞ。チームラボに行くけど、一緒に行く人いますか?」ってことを投げて、ついさっきサロンメンバーと一緒にチームラボの展示を見に行ってきました。サロンメンバー3、40人ぐらいかな。みんなで「あ!きれいねー!」とか言いながら。
こんなかんじで、地方に行ったら、サロンメンバーに声をかけて突然招集することがあります。
あとサロンメンバーが登録している地図があるんですね。メンバーが働いてるお店が登録できる地図があるんですけど。地方でご飯を食べるときは、僕はサロンメンバーのお店で食べるようにしてます。佐賀に来たら、佐賀のサロンメンバーのお店を地図で検索して、あそびにいきます。サロンメンバーにお金が落ちた方がいいと思うので。
サロンメンバーとの打ち上げも、サロンメンバーのお店でやるようにしています。サロンメンバーにお金があったり、お客さんが流れた方がいいと思うので、そういう地図を活用しています、ということですね。
あとは、たとえば、個展をするときのスタッフをサロンの中で呼びかけるようにしています。スタッフっていうのも2種類あります。ボランティアスタッフと有料スタッフ。
ボランティアスタッフは、言葉どおり、ボランティアスタッフですね。「ボランティアでやってくれる人を募集しまーす」みたいな。
一方で、技術職。照明とか、音響とか、カメラとか。ボランティアスタッフも技術職なんですけど、もうちょっと踏み込んだ専門的な技術が必要な技術職は、サロンメンバーから募集して、そっちはお給料をサロンの売り上げからお支払いしてるっていう感じですね。
先日の「ダウンタウンなう」でも、坂上忍さんから言われたんですけど、「西野のサロンに1000円払って50万円もらってる人がいるっていうこと?」っていう質問があったけど、いるっていうことです。
サロンメンバーに仕事を振っているので、有料スタッフの場合はギャランティーが支払われているので、月々1000円払って、その月、50万円もらってるっていうことになりますね。
町と一緒ですね。
いっかい税金を集めて、「この税金、なにに使うか?」っていうようなことを、サロン内でやっています。
集落の時代
僕がやるお仕事のスタッフは、サロンメンバーから募集している。カメラさんも、音響さんも、照明さんも、音楽スタッフも、全員。
やっぱり外部に発注するよりも、サロンメンバーに発注した方が、意見のすり合わせができているので、「なんでそんなことするの?」っていうズレがないんですね。
これがやっぱすごく居心地がよくて、サロンメンバー内に発注しています。
サロンメンバーから集まったお金は、サロンメンバーに使われている。そういう感じですね。町とまったく似たような感じ。
オンラインサロンって稼げるの?

さて、先日の『ダウンタウンなう』でも、このオンラインサロンのことが取り上げられてですね。
で、僕のオンラインサロンでいうと、月額1,000円ですかね。
今はもう、そのサロンメンバーが3万人を超えたんですね。(注:voicy収録時。 2020年2月現在、3万8,000人)
そうすると、やっぱりすごく計算されてしまうんですけれど、「じゃあ月に3,000万円、年間3億6,000万円稼いでるの!?いいね〜!」みたいなことを結構言われるんですね。
『ボクらの時代』というフジテレビの番組でも、オンラインサロンのことを話していて、「いいね、いいね」みたいな。
やっぱり結構、この声ってどんどん大きくなっていくだろうなと思うんですね。
実際、オンラインサロンという言葉は、ここ半年、1年でよく聞くようになりましたし、
何かこう、盛り上がってるイメージはあるんですけれど、
今日のテーマである『「オンラインサロン」って稼げるの?』っていうところで、先に結論を言うと、これは無理で。
オンラインサロンで稼ぐっていうのは、基本的に無理です。
100パーセント無理ではないんですけど、「オンラインサロンって稼げるの?」っていう質問って 、
なんだろうな・・「読売巨人軍の4番になったら稼げるの?」っていうような感じでですね。
そりゃそうなんだけど、読売巨人軍の4番を務めたら、それは年間たくさんのお金をいただくことはできるんですけれど、そもそも読売巨人軍の4番にはなれないっていう。
これは本当に難しいところで。
誰でも始められるんですよ、オンラインサロンは別に始めようと思ったら。
既存のプラットフォームを使ってもいいし、オリジナルで、DIYで、自分で決済の仕組みと、入会の手続きの仕組みさえ作ってしまえば、自分のオンラインサロンみたいなのは作ることができるから、基本的には誰でも始めることができるんですね。
なので、結構始めている人が多いかもしれないですね、最近。だから、オンライサロンってすごい盛り上がっているみたいなイメージがあるんですけど、プラットフォームを見たら、すごくこれは顕著に出ていて。
実は、オンラインサロンのオーナーは増えているんですけど、そのオーナーが抱えているサロンメンバーの数って減っているんですね。
減っているんですよ。別に右肩上がりではなくて。
誰でもいいですけど、どのサロンでもいいですけど、見ていくと大体減ってるんですよ。
つまり、サロン運営というものが極めて難しいっていうことですね。これだけみんながオンライサロンというものに興味を示していて、「やってみようかな、入ってみようかな」っていう数が増えているのにも関わらず、サロンの会員数は、毎日毎日減っていってる。
で、ここは受け止めなきゃいけなくて、サロン運営って本当に難しくて。
何がそんなに難しいかって言うと・・例えば、「このサロンに入るとお金を稼げるようになります」みたいな名目で、お客さんを集めているサロンがあったとしますよね。
「お金稼げるようになりますよ」みたいな。
すると、サロンに入って半年たっても、1年たってもお金を稼げない人は、「何だよ、お金稼げないじゃないか」って言って退会するし。
一方で、もう1ヶ月、2ヶ月でお金を稼げるようになったら、「ありがとうございます!お金を稼げるようになりました!じゃあやめます!」って言って、退会してしまう。
つまり、どっちにしたって退会されてしまうんですね。
情報を売ってる限りは、絶対に人数が増えていかないっていうことです。
サロンオーナーが売らなきゃいけないものは、結論、情報ではないっていうことですね。
ここが難しいんですね。
『情報』ではなく『ストーリー』を売る
オンライサロンって、イメージで不労所得のように捉えられているんだけど。何もしなくてもお金がどんどんどんどん増えていくみたいな。
だからみんな目の色変えて、「え?お金稼げるの?オンラインサロンやるやる」ってなるんですけど、そんな甘い話じゃなくて。
やっぱり、サロンオーナーはむちゃくちゃ動かなきゃいけないし、売る物は『情報』じゃなくて、どちらかというと『ストーリー』ですね。
この『ストーリー』っていうのは、一昨日放送しました『感情のN字曲線を描け』という話ね。
サロンオーナーが次に何をするのか。つまり、少年漫画の連載にすごく近いですね。
ワンピースのルフィが、ずっと最初から最後まで自分の戦い方をこんこんこんこんと説明する漫画だったら、そんなに人気は出ないと思うんですね。やっぱり、ルフィが勝ったり、負けたりとかして。
すごくうまくいっている時は、やっぱり落とさなきゃいけないし。多分、なんだろな、これは人としてはなかなか受け入れがたいことかもしれない。
成功したいから、みんな。うまくいっている時は、もっとうまく行きたいと思うんだけれども、やっぱり、読み物として引きつけるためには、この上げ下げが必要だということですよね。自ら死にに行かなきゃいけないという。多分ほとんどの人が、まずこれができないっていうところですね。
もっともっといい暮らしがしたいし、もっともっとチヤホヤされたいし、もっともっといい思いしたいっていうのが、どうしても勝っちゃって、失敗っていうことから逃げてしまう。
失敗から逃げるっていうのは、すごく今っぽくなくてですね。
ストーリーに価値がある時代だから。
これどういうことかというと、例えばダイヤモンドって、すごく価値があるじゃないですか。あれは何で価値があるかっていうと、綺麗だから価値があるのではなくて、数が少ないから価値がある。
難しい言い方すると、ダイヤモンドは需要の多さに反して、生産数が少ないから価値があるっていうことですね。
ダイヤモンドが道端にゴロゴロと転がっていったら、どれだけ綺麗なダイヤモンドであろうと何の価値もないと。
でね。今あなたの手元にあるスマホを使えば時間も教えてくれるし、道も教えてくれるし、料理のレシピだって教えてくれる。
つまり、インターネットが普及した現代は、正解がゴロゴロ転がっている。昔に比べたら、正解の価値がぐんと下がっているってことだよね。
このことを踏まえておかなくちゃいけなくて。となると、正解や情報みたいなものには何の価値もないんだよね。「こうなったらうまくいきますよ」みたいなものには、何の価値もない。
細かく言うと、どんどんどんどん価値がなくなっていっているってことですね。
だから、オンラインサロンオーナーが絶対に見誤っちゃいけないのは、自分の持っている情報を切り売りするっていうことですよね。
あなたの持っている情報には、もう何の価値もないんだって。あなたの持っている情報は、ネットで調べれば出てくるんだって。
じゃあ、サロンオーナーが提供しなきゃいけないものは何なんだ、となってきた時に、結局『ストーリー』になってくる。で、当然『ストーリー』っていうのは、成功も失敗も含めですから。
なので、もっと言うと、魅力のあるストーリーっていうのは、失敗する可能性が極めて高いところにはってる。
やっぱりね、映画でも、ドラマでも、漫画でも、「どうせうまく行くんでしょ」っていうものには、「この主人公どうせうまく行くんでしょ」っていうものには、多分誰も反応しないと思うんですね。
「どうなるどうなる」ってハラハラする。そういったところに、やっぱり視聴率みたいなものが反応すると思うんです。
『問題を開発』する
なので、そのために結局サロンオーナーに必要な能力は何かっていうと。
もう問題を解決することはさ、もう誰だって問題解決できるわけでしょ。正解を出せる訳だから。だから、もう今の世の中には問題があんまりないと。
サロンオーナーがやらなきゃいけないことはひとつで、サロンオーナーが持っておかなきゃいけない能力はひとつで、
『問題を解く方法を教える力』ではなくて、どっちかっていうと『問題を開発する能力』です。誰も解いたことがない『問題を開発』しなきゃいけない。
僕の場合で言うと、『みんなで美術館を作る』だとか、僕のサロンでやっている『みんなで街を作る』だとか。『ディズニーを越える』とか。
「え、これどうすんの?」っていう。「どうやってディズニーを、この弱小人間が越えられるの?」って。
ここにすべてのリソースを割かなきゃいけないということですね。時間もそうだし、お金もそうだし。
なので、自分のサロンとかでは、月3,000万円、年間3億6,000万、当然、そこから税金は引かれる訳ですけれど、その税金を引いて残ったお金は、全額サロンのコンテンツにぶち込むっていう。それでようやく読み物として耐え得るものになるっていうことですね。
稼ぎたい人はサロンオーナーには向いていない
むちゃくちゃ難しい世界ですよね、それって。入ってきたお金を全部そのコンテンツにぶちこんじゃうわけだから。それでようやくトントンという世界なので。
だから、基本的には稼げないっていう。もっと言うと、稼ぎたい人は向いてないっていうことですね。そこに尽きるかもしれない。
お金を稼ぐことに興味がある人は、もっともっと他の方法がある。
でも絶対に見誤っちゃいけないのは・・今やっているお仕事があるでしょ?お豆腐屋さんでも、英会話教室でも。
「これの収益がちょっと不足しているから、オンラインサロンをやって、ちょっとその収益を補填しよう」みたいな、
これはもう絶対に無理で、
オンラインサロンをやるんだったら、オンラインサロンに全部投資しないと。
いわば「豆腐屋の売り上げがちょっと最近よくないから、巨人軍の4番になろうかな」って言ってるようなもので。巨人軍の4番になろうと思ったら、野球に全部そそがないとなれないよ、ということですね。
ここがすごい大変なところだと思います。
あともうひとつ言うと、やめどきが難しいっていうのがありますね。
例えばサロンをスタートするでしょ。で、サロンメンバーが最初50人になりました。「やった、やった」って。で、その50人に相手に喜んでもらおうと思ってあれやこれやとやっているうちに、サロンメンバーがどんどんどんどん減っていって、5人になりました。
じゃあ5人になったからと言ってさ、このリソースをちょっと減らすのか?サロンメンバーにこれまで送っていたコンテンツを減らすのか?って。それはできないですよね。
やっぱり5人であろうと受け取る方は自分ひとりだから。やっぱり発信する方は、50人分のものを相変わらずやらなきゃいけないですね。その時に、「あれ?これ何してるのかな?」って絶対になっちゃう。
「あれ?僕は何のためにこんな時間とお金を割いているんだろう」っていうことに絶対になっちゃうんですけど、多くの人がやめどきを見つけるのがあまり上手じゃなくて。すごく時間を持っていかれるっていう。ここが本当に難しいとこだから。
サロンオーナーをやるなとは言わないですよ、もちろん。そういう挑戦は全然いいとは思うんですけど、あまりおすすめはできないっていうところが本音ですかね。
だけど、絶対に無理っていうことはないと思います。ちゃんと覚悟を決めてやってしまえば、抜け道とか方法はあると思うんですけど、極めて難しいっていうところですね。お金を稼ぎたいのであれば、もっといい方法があるという。オンラインサロンじゃないですよ。
場を作りたい人には、場は作れない
もうひとつ言うと、「私はクリエイターの場を作りたいんだ」っていう人が結構いらっしゃるんですけど。「クリエイターが活躍する場を作りたい」って。
場を作りたい人には、場は作れない。基本的に人は、ハードとソフトでいうと、ソフトに集まってくるから。
例えばスーパーマリオとファミリーコンピューターで言ったら、あれはスーパーマリオっていうものがあったから、ファミリーコンピューターがプラットフォームになったというだけの話で。
いきなり何のソフトもないままファミリーコンピューターというものをぼんっと作って、「さあ皆さん!ソフトを作ってください!」って言ったところで、ソフトを作る人が、そこに参加するメリットが1個もないから。
なので、サロンオーナーに必要なのは、圧倒的な『クリエイターの能力』ですね。作品を作れない人はもう無理だっていう。
だから、今しゃべった中でも、色々と作品は作らなきゃ無理だし、お金を稼ぐことに興味がある人は無理だし、みたいな。
色々な条件があるので、基本的にちょっと難しいと思いますよという話です。
だけど抜け道はあると思うので、やめておけとは言わないですけど、あまりお勧めはしませんっていうところです。
オススメするサロン

まずですね、嘘がないように、ちゃんと自分がですね、普段どういったことにお金を出しているのかっていうのは、ちょっと明確にしておいた方がいいんですけど。
僕がお金を出しているもの、お金を払っているものが、嘘がないと思うので。例えば、自分の収入っていうのは、だいたいエンタメのコンテンツ制作に使うか、海外の子どもたち、国内外の子どもたちに寄付する。
最近だと、自己投資として自分のアトリエを充実させる照明だとか、インテリアとか。アトリエの中が有意義になった方がいいから、そういうことにお金を使ったりだとか。
蜷川実花さんの写真を買いました。アトリエに飾る用の。やっぱ、仕事中テンションが上がったほうがいいので。
あと、オンラインサロン。僕自身もですね、誰かのオンラインサロンに入っているんですけれども、そのオンラインサロンを、今日お勧めしたい。
これが本当に、今いちばん熱いんじゃないかな、と思っているのがですね、
尾原和啓さんの『尾原のオンラインサロンハック』っていオンラインサロン。
これが本当にすばらしいので、リンクを貼っておきます。
今日はちょっと、そちらのお話をしたいと思います。
さあ、尾原和啓さんのですね、『オンラインサロンハック』についてお話ししたいんですけれども、
その前にですね、ふだん自分たちがどういったことをしているか?を先に説明したほうが、わかりやすいと思うのでお話するとですね。
ふだん自分たちが、エンタメを作りながら考えているのは、『意味を考える』。『意味を考える』ということを、よくやるんですね。
商品とかサービスの意味を考える。最近よくやってるのは、『意味をずらす』っていうこともやってますね。これ、なにかっていうと、たとえば、1990年代後半にですね、CDがやたら売れたんですね。この理由・原因を、やっぱ僕たちエンタメを提供する人間は考えなきゃいけないと。
いろいろ要因はあると思うんですけど、たとえば、配信がそれほど充実してなかった、だとか。そういった要因はあったと思うんですけれども、それで言うと1990年代も配信になってなかった。でも、CDはあった。
条件でいうと、1990年代前半と1990年代後半は一緒なんですけれども、1990年代後半だけCDがやたら売れたと。
それはどうしてなんだ?なんで1990年代後半に、そんなCDが売れたのか?っていうの、答えを出さなきゃいけないんですね。僕たちは。
おそらくここだろうって思ったのが、CDラックですね。僕ら世代は共感していただけると思うんですけど、CDラックにCDがたくさん埋まっているのがオシャレだったんですよ。
友達のお兄ちゃんとかお姉ちゃんのCDラックがそんな感じだと、「オシャレで真似したい!」と思ってた。
つまり、CDがインテリアとして機能してたんですね。
CDの意味は「音を出す」ってことなんですけど、1990年代後半だけは、「インテリア」のほうに意味がズレてたんです。
意味をズラしたことによって価値が生まれたってことです。
「意味をズラして価値を生む」っていうのは、いろんなところで起きていて、たとえば、ビックリマンチョコ。
ビックリマンチョコってチョコレートだから、意味は「チョコレート」なんですけど、ビックリマンチョコの意味っていうのは「シール」だったんですよ。
「シール」にした瞬間に、競合他社との圧倒的な差がでて、ビックリマンチョコに価値が生まれた。あとは、AKBのCD。
これはもう、説明するまでもなく「握手券」ですね。意味をズラして価値を生むっていうのは、みんなけっこうやるんですね。
僕たちも、絵本だとか、サービスとかでやるんですけど。この「意味」っていうのが、いまほんとに「大きな意味」を持っていて、なにかっていうと、機能で差別化をはかることが極めてむずかしくなってきてる。
技術のコピーが簡単になってしまったから。
あとどこで差別化をはかるか?っていうと、「意味」しかないんですよ。で、尾原さんの「オンラインハック」の話になるんですけど、
この「オンラインサロンハック」のなかで10分動画がよく配信されているんですけど、この話がすごいおもしろくて。
昨日、今日で配信されていた動画のなかで「キックスターターの悲劇」っていうタイトルでお話されていたんですけど、これが非常におもしろくて。「キックスターター」ってなにかっていうと、海外のオンラインサロン、プラットフォーですね。
そこで、いろんなアイデアを持ち寄って、お金集めて、こういうサービス作りたい!こういう商品つくりたい!ってところにアイデアがたくさん集まって、お金も集まって。
クラウドファンディングの典型的な形ですよね。
じゃあ、そこにアイデアが集まってるわけじゃないですか。そうすると、すっごいでかい資本もってる中国とかが、そこを見るんですよ。
で、いいアイデアがあったら先に作っちゃう。お金を集めてる途中に、大資本がですね、お金をもってるから、「このアイデアいいね」っていうのを形にしちゃう。
つまり、アイデアには価値がないって話です。もう、機能、アイデアみたいなものはコピーされてしまうから、コピー不可能なものを、僕たちはやっていかなきゃいけない。
そうなったときに、「意味しかないよね」っていう「キックスターターの悲劇」から、「役に立つもの」の価値が落ちてきて、「意味」の価値があがってきてますよって話を10分くらいされているんですけど、これが非常におもしろいので、ぜひのぞいていただきたいなと思います。
話をまとめますね。
小原和啓さんの「尾原のオンラインサロンハック」というオンラインサロンが、いま異常におもしろいんです。僕もサロンメンバーとして入っています。
ビジネスマンの方はもちろん。これからビジネスを仕掛ける形ですね、まあ覗いてみて損はないと思います。
月々980円で、「ちがうな」と思ったらすぐ辞めればいいので。
たぶん、980円さえ払えば過去記事ぜんぶ読めるので。で、記事もそうですけど、10分の動画配信が異常におもしろいですね。
ちょっと飛び抜けておもしろいです。
「オンライサロンっていうものになんで人が集まっているのか?」とか、「なんであそこにあんな価値が生まれるの?何でこれがうまく行ってないのか?」っていうのをですね、
すごく懇切丁寧に分析されているんです。その説明が異常に面白いのでおすすめです。
僕はですね、自分の信用みたいなものを非常に重要視しているので、
何百万円積まれても、何千万円積まれても、自分が「ちがうな」と思ったらお断りするんですけど、これは別にお金を積まれてるわけじゃないですよ。
でも、これは本当におもしろいと思ったのでおすすめさせていただきました。
オンラインサロンの凄さ

オンラインサロンっていうものが世間にパッとでてから・・4年、5年くらい経つのかな。
今一つですね、オンラインサロンの実態がわかってない方、結構いらっしゃると思うんですよ。
しかもですね、サロンごとに役割が違ったりするので。
で、普段僕がオンラインサロンっていうものをどう活用しているかっていう話をさせていただきたいんですけど。
自分はですね、株式会社NISHINOっていう会社でですね、エンターテイメントに関係するようなことを色々やってるんですね。
美術館をつくったり、街を作ったり、今月末はエッフェル塔で個展をしたりとか、絵本作ったりだとか映画作ったりとか、エンタメに関係するようなことをあれやこれやとやっているんですけれども。
まあ会社組織で動いているんですけど、会社のですね、デメリットというか大変なところとして、社員を抱えてしてしまうとまぁコストがかかっちゃうっていうことですね。
例えばですね、自社で「イベントの撮影をしたい」と。で撮影チームを自社で抱えるとするじゃないですか。
そうするとですね、ドキュメント映像の撮影チームを抱えるとするとですね、
株式会社NISHINOが撮影しない時もあるじゃないですか。例えば・・絵本制作している時は、撮影チームはお休みになっちゃいますよね。
そんときにですね、稼働はしてないんだけれども、社員として抱えている以上はお給料みたいなのもお支払いしなきゃいけないと。
本来ですね、そういったお金っていうのはコンテンツ制作に使われるべきだと思っていてですね。
社員を抱えるっていうのは、結構リスキーなんですね。リスキーというか、稼働率が常に100%ではないっていうことですね。
全社員が稼働率100%ではなくて、会社の都合で今は動けないっていう方も結構いらっしゃるのでじゃこれどうしたもんかなあっていう問題は常にあってですね。
僕らみたいな、明日何をするかよくわかんないようなチームは特にですね。
でそのときに、じゃあ「撮影チームを外注しよう」「外の撮影できる会社に発注しよう」っていう話になってくるんですけど、外注は外注でデメリットがあるんですよ。
それは何かって言うとですね、
外注するとですね、意見や世界観のすり合わせからやらなくちゃいけない。ここに結構コストがかかるんですよ。
要は、僕が何が好きで何が嫌いかっていうのを、その輪郭を把握してもらうまでに結構なコミュニケーションを取らなきゃいけないっていうことです。
ここをサボってしまうと、例えば、「映像が上がってきました」「ではチェックして下さい」ってときにも、「ここ違うじゃん」「ここ違うじゃん」「ここ違うじゃん」が100個200個と出てきてしまうので。
西野がどういうものが好きでどういうものが嫌いかっていうのを、意見・世界観のすり合わせからやらなくちゃいけないと。
ここがですね、外注というのはコストを下げられるようで、実は実は意見・世界観のすり合わせからやらなくちゃいけないから実はコストがまたかかってしまうっていうことですね。
さあどうしたもんだっていうところです。
整理しますね。
社員として撮影チームを抱えてしまうと、稼働しない時がどうしても発生してしまうと。その時どうする問題ですね。
一方で外注をするとですね、これは意見世界観のすり合わせからやはなくちゃいけないと。さぁどっちに転んでもですね何かしらのデメリットあると。
まぁそこで僕はオンラインサロンをつかっているんですけど、今『西野亮廣エンタメ研究所』っていうオンラインサロンはですね、3万1000人(注:当時。2020年3月現在、4万人)ぐらいのチームなんですね。
でサロンメンバーにはですね、毎朝僕が考えを伝えているんですよ。
数千文字の文章を毎朝、もう必ず毎朝、投稿するようにしているんですね。
「今僕はこんなほどを考えています」だとか、「広告はたぶんこうなっていくと思うのでこういうふうに舵を取ろうと思います」とか。
まあそういう次こんなプロジェクトをやろうと思いますとか、そのためにはこういう準備をしています
えーと今世の中に発信しているアレっていうのは実は実は裏でこういう狙いがありますとか
そういうようなことをですね毎朝ですね考えを3万1000人のサロンメンバーに伝えているんですね
そうするとここでですね、もう意見・世界観のすり合わせはできているって言うことですね
できているんですよ、ここで。なので自分が個展をする時とかはですね
サロンメンバーに外注するようにしてるんですよサロンメンバーに
あの、一般に外注するんじゃなくてこの3万1000人に外注するようにしている
例えばそうだな、今度の個展をやるんだけれど誰かドキュメント映像を撮ってもらえませんかみたいな
撮りたいという方がいらっしゃったらですねご自身のこれまでの過去作のYouTubeリンクを貼ってですねコメント欄までお願いしますのでサロンメンバーに投げてですね
でその中から素敵な作品を作られてる方がいらっしゃったらもうその「あっこの人だ」と思ってその人に声をかけてじゃあ今度、個展のドキュメントを一つよろしくお願いします、みたいな。当然、撮影してもらう時にはギャランティを支払って
じゃあサロメンバーに音楽を作ってもらったりだとか、サロンメンバーに美術を設計してもらったりだとか、そこはギャランティを支払って、当然その運営スタッフはボランティアな方もいらっしゃいます。
だから結構そこも複雑でですね、有料のスタッフさんとボランティアのスタッフさんはあるんですけれども。
サロンの売り上げで、サロンメンバーにギャランティを支払って、イベントとかエンターテイメントを作っていると。プロジェクトごとにですね。
こうやって集合と解散を繰り返すチームであるっていうことですね。
そうすると無駄がないですね。稼働してない時間がないっていうことです。
要は「撮影スタッフを抱えたものの、撮影もこの半年ぐらい行ってないよね」ってことはないと撮影が必要な時に、サロンメンバーの撮影できる人に話を振ってるって言うことですね
じゃあ問題はですね、クオリティはどうなのって話ですよ。こうなってくると。
プロの人に発注すると、なんかクオリティが担保されてるイメージあるじゃないですか。
サロンメンバーに仕事を振って、サロンメンバーに撮影してもらって、サロンメンバーに美術作ってもらって、クオリティはどうなのっていうところなんですけど。
もちろんですね、まず大前提として、サロンメンバーには、本当に国内トップのクリエイターもたくさん在籍していると。
それだけではなくてですね、エンタメってもう、よく言うんですけど、レストラン型からバーベキュー型へ変わってきていると。
つまり「作ったものを召し上がれ」っていうエンタメからですね「お客さんが自分が食べたいものを自分で作る」っていうバーベキュー型の方に
エンタメの需要っていうのが、動いてきている。もうみんな自分が主役になりたいんですよね。そうすると皆作り手側にまわりたいと。
っていうのでまあ個展をするんだったら、お客さんに作ってもらった方がいいじゃんっていう。
でもその一方でお客さんに作ってもらったらクオリティどうなのって話なんですけれども、
これがやっぱ面白いところですね、もう今プロとアマの実力の差が極めてどんどんなくなってきていてですね。
実は、今年の5月にやりました『チックタック光る絵本と光る満願寺展』、
この『チックタック光る絵本と光る満願寺展』、全スタッフ、全員サロンメンバーなんですけどこれメンバーのみんなと作ったんですけど、実はこれがですね、『日本空間デザイン賞』を受賞したと。
あの資生堂さんとかが取るような、空間デザインの日本のすごい有名な賞ですね。
サロンメンバーだけで作った空間が、そういった賞を受賞したんですね。すごくないですか?
レストラン型からバーベキュー型に変わってきていて、で、レストランの強みって何かっていうと美味しいだったんですよ。「質が良い」、「クオリティが高い」だったんですけど、
バーベキュー型のクオリティがもう、レストラン型のクオリティを上回ってきていると。
だってプロがデザインする空間に、
サロンメンバーが作った空間が勝っちゃったんですよ。
結構面白い流れだなぁと思ってます。
今後も、エッフェル塔やったりだとかその先々もまたいろんなところで空間作っていったりとかするんですけれども、当然仕事はサロンメンバーに外注するんですけど、
もうそれが、プロが作るものを超えてきはじめているっていうのが、非常に面白いなあと思っています。
(注:このvoicy収録後、2019年10月に光る絵本展inエッフェル塔を実施)
でね、サロンっていうのはそういうふうに僕は使っています。会社組織っていうよりか、やっぱコミュニティですね。
今なんか会社組織にしてしまうと結構身動きが取りにくいな要はちょっと会社って、太ってしまったらだいぶ動きづらくなってしまうので、無駄なコストもすごくかかってしまうので。
サロンって結構コストの無駄がなくて必要な時に必要なところにお金が行くように
なんかなってるなーっていうのが現状ですね。
面白いですね。まぁこっからオンラインサロンっていうものがどうなるのかちょっとよくはまだ見えないですけれども、結構可能性がある文化だなぁと思っております。
オンラインサロンの話を詳しく聞かせて

今日はリスナーさんからの相談にお答えします。
「あおあお」さんから
西野さん、本日も放送ありがとうざいます。
オンラインサロンをのぞきたいのですが、
西野さんの本や講演でとても勉強させていただいているのですが、
入会する一歩がでません。
オンラインサロンについてもう少し詳しくお聞かせ願えないでしょうか?
という質問でございます。
たしかにね、オンラインサロンってクローズな場所ですから、「どういうことをやってるの?」っていう質問ってほんとに多いですね。
まずは大前提として、オンラインサロンに無理やり入る必要はないと思うし、入ってみてあわなければすぐにやめればいいと思います。
その上で、個人的な気持ちを言うと、僕のオンラインサロンに限った話ではなくて。
始めようか始めないかずっと迷ってる人っているじゃないですか。「西野さんのオンラインサロンに入ろうか半年ほど悩んでます」っていうツイートも見かけたりするんですが、
これに対しては損害額で考えたらわかりやすいと思うんですけど、たとえば、僕のオンラインサロンは月額1,000円だから、オンラインサロンに入って「あわないな」と思ってやめた時の損害額は1,000円、ですよね。1ヶ月でやめたら。
一方、入会するか半年間迷い続けた時間。半年という時間と精神を使い続けた時の損害額。迷い続けることに費やした合計時間を現金換算してみる。
たとえば、ローソンでバイトしていたとしたら20万円くらいになってたはずなんですよね。
損害額どっちがでかいの?って話です。
で、この質問をしてくださった、あおあおちゃんが今持っているものでね、いちばん価値が高いのは、洋服でも、アクセサリーでもなくて、あおあおちゃんの時間で。
その時間を何にも使わないっていうのがいちばん損害が大きいんだよね。
たとえば、道が二手に分かれているとして、右の道に行けば行き止まりだったので、左の道に進みましたというとき、右の道を少し進んだ先が行き止まりだということがわかったから左の道に進めたわけじゃない?
人生を前進させることができたわけじゃないですか。
この時、もし分岐点、分かれ道のところで、どっちかに進んで行き止まりだったらどうしよう?って止まってしまっていたら、その間、おなかもすくし、体力も削られるし、前にも進まない。
これがいちばん人生を後退させているっていうことを知ったほうがいいと思う。
これは僕のオンラインサロン入会に限った話ではなくて。
あおあおちゃんが今後、選択に迫られた時に思い出してほしい話ね。止まった時間がいちばん損害が大きい。
正解であろうと、不正解であろうと、進む。不正解だって、基本的には前進だから。
っていうことを今回のオンラインサロン入会に限らず、人生の選択を迫られた時にぜひ思い出してください。
その上で、僕のオンラインサロンの話をさせていただきます。
レーンをわける
オンラインサロンでどんなことしてるの?って話をする前にですね、
そういえば最近、キングコング西野って炎上していなくないですか?
つい1、2年前までは、毎日炎上していたじゃないですか。炎上芸人だの、炎上商法だの、やたら言われてましたよね。
国民のみなさまから、毎日のように叩かれていたし、西野は痛いやつだし、西野を応援するのは恥ずかしいっていう空気もあったよね。
とかく、しょっちゅう炎上していた、と。でも最近はなくなった。
これなんでなくなったんだろうで、ひとつ言えるのは、
まだまだ些細なものではありますが、結果が出たってのはあるかもしれない。西野の炎上がなくなった理由のひとつとして。
たとえば、ビジネス書を出したら、15〜20万部くらいは売れる。
絵本も売れるし、オンラインサロンの会員数は国内トップ。
クラウドファンディングの個人の調達額も、たぶん国内トップ。もうすぐ3億円くらいになると思います。
感性の部分で議論すると好き勝手言えちゃうけど、
数字で出されると、あんまり何も言えなくなっちゃう。
ひとつ結果がでたってことですね。
僕はエンタメで世界をとることを目的としているから、いまの結果なんて山でいう1合目、2合目くらいですよ。
ぜんぜん話にもならないところなんですが、とはいえ、簡単には叩けないくらいの数字が結果としてでたっていうのがひとつあるかもしれない。
それとは別でね、こんなことを言っちゃうと、あおあおちゃんをはじめ、Voicyを聞いてる方は気分を害してしまうかもしれないけど、3万人のサロンメンバーにはバレてるから言っちゃうけどね。
もうね、僕は数年前みたいに、そのときの本気の玉を世間には投げてないんだよね。
っていうのは、いま誰でも意見言えるようになったじゃないですか。
ツイッターなんて2ちゃんねる、5ちゃんねる化していて、揚げ足の取り合いみたいになっちゃってる。
で、人っていうか動物は、自分の理解できないものとか、自分が知らないものを嫌う習性を持っているから、世間の人が知らないような新しい玉を投げちゃうと、どうしても攻撃の対象になっちゃう。
「間違ってる、あいつはイタイ」って。攻撃されればされるほど、参入障壁があがって競合が減るから、僕にとってプラスでしかないんだけど、攻撃した側が損しちゃう。
7、8年前かな、クラウドファンディングした時に、当時は芸人さんから「なんやクラウドファンディングって!詐欺や!搾取や!宗教や!」みたいな感じで攻撃されたんですけど、
今でこそ、クラウドファンディングは活動の選択肢のひとつとしてスタンダードになったと思うんですけど、攻撃しちゃった手前、芸人さんはクラウドファンディングをやりにくくなっちゃった。
2。3年前にも、『えんとつ町のプペル』の絵本を無料公開した時も、たくさんの方から攻撃されたんですね。
「作品を無料でだすのはよくない。お金を払う習慣がなくなる。よくない!」みたいに批判された。
批判っていうか大炎上。『ミヤネ屋』でけっこう特集されたから。20分くらい。
でもその後、無料公開が販売戦略のスタンダードになった。だけど、あのとき攻撃していた人はこの戦略使えないでしょ。
あのとき、とある声優さんが旗をふってさ、「よくない!よくない!」ってファンの方引き連れて攻撃してきたんだけど。
その声優さんはさ、いま無料配信するアニメとかに手を出しづらいよね。
無料配信をすることが決まっているアニメを作る人からすると、その声優さんに声をかけづらくなってる。
だって「無料公開しちゃダメ」って言ってる声優さんなんだもん。
その声優さんもさ、自分の参加した作品がセカンドシリーズの宣伝としてファーストシリーズを全部無料公開するみたいなことってふつうにあるじゃん。
じゃあ、それをやったところで、その声優さんは「無料配信です!ぜひみてください!」って宣伝できない雰囲気になっちゃってるのね。
これどうなんだろうな、と思って。
つまり、僕はみんなをしあわせにしたいと思って挑戦したことなのに結果、脊髄反射的に攻撃しちゃう人の首をしめちゃってる。
これって、僕がのぞんだ未来じゃないんだよね。
やっぱり僕は、挑戦する人が挑戦しやすい世界のほうがいいし、クリエイターさんにとって生きやすい世界のほうがいいんで。
そうすると、意外とクリエイターさんの首絞めてるのかなぁって。
無料公開っていう選択は1ミリも間違っていないし、クラウドファンディングっていう選択肢も1ミリも間違っていると思わないけど、
ただ、脊髄反射的に批判してしまう人の首を絞めちゃってるなっていうのは思うところあってね。
なので、いまの僕が本当におもしろいと思ってることはサロンの中だけで公表して、サロンメンバーと意見交換して、作って、企画立案から2年後くらいに世間に出すっていうことをやってる。
きのうオンラインサロンに投稿した記事を世間にだしたら、かなりザワつくと思うんだけど、それが世にでるのは来年とか再来年だと思う。
サロンの中と世間とでは、だいたい1年〜5年くらいのズレがあって、それがちょうどいいんだよね。
走りたい人がいれば、歩きたい人もいて、どっちも正解でね。走ってる人が偉いわけじゃないじゃん。
なので、レーンをわけるっていうことは大事だなと思って。
僕は誰よりもハイスピードで走りたいから、誰よりも速く走れるレーンで走ってる。
それがオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』ってことかな。
なんとなく伝わりましたかね。
ということで、質問に答えさせていただきました。
オンラインサロンの特典

まずは『西野亮廣エンタメ研究所』がふだんどういったことをやっているかっていうと、基本的には「誰も置いてきぼりにしない」というのがコンセプトにある。
住んでいる場所関係なく楽しめるように設計させてもらっているんですね
たとえば、サロンメンバーは都内開催のイベントに参加できるっていうのをメインコンテンツにしてしまうと、都内在住メンバーと地方メンバーとの間にサービスの差が生まれるでしょ。バリューの差が生まれるでしょ。
なので、都内でイベントするなら、基本はサロンのメンバー特典ではなくて、きちんとイベントとして別途でチケット代を頂いている。
ミュージシャンが武道館でライブをしても「東京の人ずるい!」とはならないじゃないですか。あのかんじですね。サロン内でのイベントに関しては、基本的に有料にしています。
そして、メインコンテンツは何なのかというと、毎朝投稿する僕の文章です。毎朝、2000文字〜3000文字くらいの記事を投稿しています。
僕はここにけっこう力を注いでいます。毎朝、絶対に3万3000人(2020年4月現在は4万8000人)のメンバーをうならせるって決めている。
その辺のビジネス書とかじゃ歯が立たないぐらいのものを全部出し切っています。
僕がビジネス書を書くモチベーションが下がったのは完全にこれが原因です。こっちのほうが濃いものが書けるし、タイムラグもないし。
現在とりかかっている最新プロジェクトでぶち当たった問題とか、その解き方みたいなことを現在進行形でお伝えしているので、熱量が非常に高いんですね。
その文章が『西野亮廣エンタメ研究所』のメインコンテンツです。
言ってしまったら、月額1000円メルマガですね。
で、最近、この文章に対するコメントがおもしろいんですよ。
もちろん誹謗中傷など1個もない。反対意見があっても、それは批判じゃなくて意見なので建設的だし、読み応えがある。
その意見で気づくこともあって、サロンメンバー同士がやり取りしたりもしてて。イベントしたときに「あのコメントしてた方ですよね?」って話しかけてメンバーの横のつながりができる。
オンラインサロンの開設当初、コメント欄はそこまで見込んで設計していたわけではないけど、いま、読み物としてとても面白いものになっている。
で、サロン特典と呼べるものについて話しますね。
まずは、僕がイベントをする時のスタッフをかならずサロンメンバーの中から募集するようにしています。
ボランティアの場合もあれば、お給料を支払いして働いていただくこともあれば、逆に参加費をもらって働いていただくこともある。
サロン文化に慣れていない方からすると、最後のが引っかかると思うんですよね。「働かされるのにお金を払うってということブラック企業の向こう側?」って。
これはですね、例えば、東京タワーとかエッフェル塔の個展の設営スタッフのとき、募集する時は大体参加費をもらって働いていただいていたりするです。
閉館後の電気が落ちて誰もいない夜中の東京タワーの展望台とかって普通は入れないじゃないですか。
たぶん、100万円はらっても、1000万円払ったとしても入れないですよね。なのに、東京の夜景を完全にひとりじめできちゃう。
エッフェル塔も然りで、パリの夜景をバックにみんなでお弁当を食べながら「いよいよ明日だね」とか「間に合わないね」とか「急がないとねー」とか言いながらえっさほいさと個展会場を作る経験っていうのはできないです、普通は。
こういう、もはやエンタメとして成立している仕事のときはお金をいただいている。こういう仕事の権利っていうのはサロンメンバーにしか出せていないので、これは特典と言えるのかなと思っています。
一方で、映像制作を普通の仕事としてお給料を支払いして依頼していたりもします。
サロンで美術館作っているのですが、不動屋さんとか、建築士さんなんかも
サロンメンバーにお願いしている。
あとは、レターポットという文字を贈りあうシステムがあるのですが、ここではさらにメンバーの店を地図上に登録できるので、サロンメンバーの店に行きたいサロンメンバーの集客が見込める。サロンメンバーの店に行きたいサロンメンバーはけっこう多いので。
これまでが時々ある特典。
で、ここからが今日の本題である豪華すぎる特典です。
だいたい月に1件ぐらいのペースでサロンメンバーの会社に出資をしています。
見返りを求めた出資ではなく、挑戦しているサロンメンバーの活動援助金を渡しています。
金額どうこうっていうよりも、西野が出資をしたことが会社の広告として機能すると思うので、そういった形で応援させてもらっている感じです。もちろん「金額というよりも」と言いつつ金額も出させてもらっていますけどね。
ちなみに、「出資してください」っていう募集は、サロメンバーからは随時受け付けていて、社会的に素晴らしい活動されている会社さんには出資させていただいております。
お金を貯めるんじゃなくて、とにかくまわすっていうことを常に意識してサロン運営をしていて、サロンに集まったお金はすべてサロンメンバーに還元します。
サロンメンバーの会社に出資させてもらって「出資っておもしろいな」って思うようになったんですよ。
べつに「その会社が上場したらいいな〜」とかって考えてないんですよ。
だけど、出資したらすげー宣伝したくなっちゃう。なんなんだろうなー、あれ。へんな感じ。なんでなのかわからないけど、すごく応援したくなる。
サロンメンバーが多分思っている以上にキングコング西野は影響力ある人間だから、僕がオススメしたらお店や会社が盛り上がるようになっちゃってるので「このやり方がいちばんの出資だな」というのを感じております。
「明日を今日よりも面白くする」っていうのが西野エンタメ研究所の最大の目的で、そこに向かって走っております。よかったらのぞいてみてください。っていう強烈なステマでした。
オンラインサロンを4年間やっての感想

昨日たまたま過去の記事を読んでいたら、僕がオンラインサロンを立ち上げたのは、2016年1月だということがわかりました。なので、もう結構時間が経っていて、ちょうど4年になります。そこで、4年間サロンを運営してみて、いろいろ分かってきたことがあるので、今日はそのことについてお話ししたいと思います。
オンラインサロン運営の辛い点
まずは、オンラインサロン運営の辛い点についてです。これはいくつかありますが、その内のひとつが『安定がない』ということです。
サロンは不労所得のように捉えられがちですが、そんなことはなくて、そもそも挑戦するメンバーの挑戦を見届けること、そしてそれを応援することをおもしろがるメンバーの待ち合わせ場所になるためには、オーナー自身が誰よりも挑戦をし続けなければいけません。サロン内に投下するネタ、僕の場合だったら毎朝の記事の内容に、それを反映していかなければいけません。
挑戦するということは、常に変化させ続けなきゃいけないので、ルーティンのお仕事はできないということになります。具体的に言うと、基本的に僕はレギュラー番組のオファーはお断りしています。足を運ぶ場所や会う人が固定されてしまうと、入ってくる情報もだいたい固定されてしまうので、そうなるとサロンの運営は非常に難しくなると言えます。
ルーティンの仕事を断ると、レギュラー番組の本数やテレビへの露出度をステータスとする人からは、オワコン扱いされることがありますが、これは圧倒的な結果を示せば、「西野はテレビから干されたと思っていたけど、どうやらあいつオワコンじゃなさそうだぞ」と言うところに持って行けるので、大きな問題ではありません。
ただ少なくとも 、ルーティンの仕事を増やして安心を得ることができないということです。止まったら倒れてしまうので、自転車のように走り続けなければなりません。この点は、僕は1mmも辛くないですが、これを辛いと感じる人はいると思います。
次に、一般的にこれは誰しも辛いだろうなと考えられる点は、会員数が減ったからといって、サロンオーナーがサロンに投下する時間を減らせるわけではないということです。
サロンメンバーは、月額いくらかを払っているわけで、その金額分の対価を求めています。僕のサロンは月額1000円ですが、メンバーはその1000円の対価を求めているので、たとえサロンメンバーが10人であろうが、1000人だろうが内容のクオリティは変えることができないのです。
もし会員数が減ったからといって、そこに投下する時間を10分の1にしようものなら、必ずクレームが発生します。ここは結構地獄だと思います。
しかし、多くの人は始めることよりも終わらせること、撤退することのほうが苦手なので、ここでズルズルと自分の時間を削られて過ごしてしまい、時給20円みたいなことになってしまうということです。
おそらく、今あるオンラインサロンの9割以上は、この落とし穴に落ちています。「あれ、自分はなにやってるんだろう」というところに落ちていて、辞めどころを失っている。辞めるに辞めれなくなっているということですね。ここはオンラインサロン運営で、一番辛いところかもしれないです。
オンラインサロン運営の良い点
次に、実際にサロンを運営してみて感じた良い点についてお話しします。これに関しては、『期間』よりも『規模』によって、大きな効果が生まれていると言えます。
まず、サロンオーナーによって運営方針が違っているので、「これが正しい」というやり方があるわけではないのですが、僕は、サロンの売り上げはサロンメンバーに還元するようにしています。
これはあくまで、僕が好きでやっていることなので、他のサロンオーナーさんに「お前も西野みたいにしろ」と言うのは控えていただきたいです。基本的に、オンラインサロンの運営というのは仕事で、仕事で得たお金の使い方は他人が口を挟むことではないので、そこは控えていただきたいと思っております。僕には家族もいないし、貯金も作りたくないし、性欲以外の欲が全くないので、サロンの売り上げをサロンに使うことを趣味としているということです。
そうすると、当然サロンが大きくなればなるほど、サロンメンバーに見せられるエンタメが大きくなり、挑戦の規模を大きくすることができます。サロン内のことなのでここでは詳しく言えませんが、「え、それ買っちゃうの」というようなものを買ってしまったり、最近だと、大きな挑戦するサロンメンバーに月50万円のベーシックインカムを導入したり、またサロンメンバーの会社に出資したりしています。
こういうことは、100人のサロンではできなかったことです。今(2020年1月現在)、会員数が3万5000人になって、その分だけの活動費予算が用意できるようになったからこそ、先ほど述べたサロンメンバーのフォローなどもできるようになったというわけです。
つまり、規模が大きくなればなるほど、できることも大きくなる。
当たり前のことですが、これがオンラインサロンの良い点のひとつです。
あともう1点は、サロン会員数が増えるとコミュニティが薄まると言われていましたが、それは嘘だったということが分かりました。
むしろ、人数が増えたことによって、サロンメンバー同士のコミュニケーションは活発になっています。例えば、舞台『えんとつ町のプペル』の終演後に、舞台を見に行ったメンバー同士で感想を話し合う飲み会が開催されていたりします。
これは、コミュニティ内にある程度の人数がいないと成立しないことです。仮に、サロンメンバーが100人だとすると、全国にその100人が分散しているので、単純計算すると各都道府県には2人ずつしかいないことになります。そのうち『◯月◯日の神戸公演』に行く人数を考えると、飲み会などを開催するほどの人は集まりません。サロンメンバーの人数が多いからこそ、そういった飲み会のようなコミュニケーションが生まれるということです。
他にも同じようなケースが数多くありますが、いずれにせよ、人数が増えたことによって生まれるコミュニケーションが多いということが分かりました。
そして、最後のひとつは、アンチが叩いてくれることで、ライバルが現れにくいことが挙げられます。オンラインサロンは閉じた空間なので、よく「宗教だ」と批判されます。実はそれは、すでにサロンをやっている方からすると、すごく都合のいいことで、叩かれれば叩かれるほど参入障壁が高くなる、つまりオンラインサロンをやろうという人が増えにくいので、その世界でぶっちぎりやすいと言えます。
タレントの場合でいうと、日本のタレントさんの99.9%は広告費で生きているので、企画書を通さなければいけないし、クライアントさんや所属事務所に気に入られるような活動しなければいけません。しかし、オンラインサロンやっていると、そういう制約を一切無視できるので、圧倒的に差別化を図ることができます。
もしアンチが騒がなくなって、国民全員が「オンラインサロンという選択肢もありだよね」という風潮になり、サロンオーナーが増えてしまうと、差別化を図ることが難しくなるので、僕にとっては今のところはとても良い状況です。もっとも、僕はサロン始める人が10万人、100万人になろうが腕力でねじ伏せるということを決めているので、サロンオーナーが減ろうが増えようがどちらだって構わないのですが。
「競合が増えたら取り分が減る」というどこの市場にも見られるようなことが、オンラインサロン業界でも起こり得ます。ただ、今のところはアンチが騒いでくれているおかげで、そこにブレーキがかかっているという状態です。
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